正常な生理について
まずは正常な生理について考えてみます。
毎月やってくる生理ですが正常に起こるためには条件があるんですよ
体重が40kg以上ないといけません
体脂肪は10%以上必要なのです
ですので
無理なダイエットなどで痩せすぎると
生理が止まったり、不順であったりしてしまうのです。
また
生理が2日くらいで終わってしまう場合は
「子宮内膜症」になっているかもしれません
かならず専門の婦人科を受診してください。
生理の異変は体からの警告です
生理は妊娠・出産のための準備です。
生理にはカラダの中でいろんなホルモンが作用します。
一定の周期があります。
①卵巣ではおよそ1か月に1個卵胞が大きくなります。
子宮では内膜が柔らかくなります。
②成熟した卵胞の中から卵子が飛び出します。
そして
卵管に吸い上げられます。
これを排卵といいます。
この時に精子があると、受精します。そして受精卵になります。
③子宮内膜は、もっと分厚くなります。
そして
受精卵を待ち受けます。
しかし、受精がおこらない場合もあります。
④受精が起こらなかったら、いらなくなった内膜がはがれます。
この時に出血します。これが生理です。
⑤生理が終わると脳からホルモンが次の排卵と受精の準備をしなさいよ~と命令をだします。
このサイクルが28日くらいです。
*ストレスがあるとこの周期が乱れたりすることもあります。
*精神的なメンタルの部分も大きく左右されます。
無月経を放っておかないで
無月経とは定義的には3カ月生理のないものをいいます。
「めんどくさくなくていいや~」と放置される方も多いです。
でも放っておかないで欲しいのです。
続発性無月経
何回か何年か生理はあったが途中で止まった場合
原発性無月経
初潮が18歳をすぎてもない
無月経をそのままにしておくと本当に赤ちゃんが欲しいときに、妊娠できなくなる可能性もでてきますので十分に注意してください。
また若くして更年期障害になったりしてしまうかもしれません。
(原因)
・拒食症で無月経になる可能性があります。
・ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の影響
・ストレス(視床下部がストレスで機能低下する)で大脳新皮質が機能低下する。
・体重が無理なダイエットで減りすぎると無月経になる
・メンタルが解決しないと無月経は解消されない
健康な心(メンタル)と体(体重40kg以上)にならないと生理は戻らない
その他の無月経
・仕事のプレッシャーで起こった「ストレス性無月経」
・ハードな運動で生理が止まる「スポーツ性無月経」
無月経は老化を早める
生理がないと骨がスカスカになります
年代別の生理について
思春期
初潮~18歳くらい
子宮や卵巣が十分に発達していないので、日数、量、周期は不安定です。
性成熟期
20~30代
身体も十分に成長しホルモンの分泌も盛んになります。
健康な女性なら生理のようすも安定し妊娠の可能性が高くなります。
子宮筋腫という病気も増え来るのもこの時期なので注意が必要です。
更年期
40代~
ホルモンのバランスが崩れてきます。
子宮がんなどのリスクも高くなります。
性成熟期の生理の悩み
肉体敵にも精神的にも成長した状態ですが、また逆にストレスも多く受けてしまう年代です。
生理痛でお悩みの方も増えてきます。
月経前症候群というのが現れてきます。
☑生理の前にイライラする
☑むくみ
☑生理が安定しない
☑生理痛がある
☑お腹が痛くなる
☑便秘になる
☑下痢になる
☑頭痛
☑吐き気がする
☑やたら汗をかく
☑のぼせる
☑めまいがある
いろんな症状がでてきます。
生理痛が起こる仕組み
・子宮口が成熟していない
・血の塊が無理に出ようとする
・冷えて血流が悪くなっている
・プロスタグランジンの影響で陣痛みたいな痛みを引き起こす
・子宮の病気(子宮筋腫、子宮腺筋症など)が痛みを引き起こす
生理痛を軽くするには
お薬(完全悪ではありません)
あたためる
骨盤のゆがみを調整
正常な生理とは
初潮
10~14歳
閉経
43~54歳
周期
25~38日
変動6日以内
持続日数
3~7日
月経の血液量
15~130g
更年期の生理
閉経の時期・終わり方はさまざまです
卵巣も年を取ると機能が衰えます。
排卵のない出血も増えます。
だいたい1~2年くらいかかって生理の回数が減っていきます。
そして
閉経を迎えます。
周期が30日から45日になったり50日になったりしていきます。
逆に20日くらいに短くなったりもします。
基礎体温を測っておくことが大切です。
基礎体温の測り方
0.1度を図れる婦人体温計がおすすめです。
目が覚めたらそのままの状態で測る。
体温計をベロの真ん中に置いて5分じっとしておきます。
毎日、同じ時間、同じ環境で測ってください。
生理の異常からわかる病気
子宮筋腫
子宮腺筋症
子宮内膜症
チョコレート脳腫
卵巣脳腫
子宮頸菅ポリープ
血小板減少性紫斑病
子宮がん・卵巣がん
高プロラクチン血症
シーハン症候群
PCOS(多嚢性排卵症候群)
甲状腺や副腎機能以上による無月経
膣閉鎖
ロキタンスキー症候群
ターナー症候群
*必ず婦人科などの専門医で診察を受けてください
*自己判断で放置しないでください
和らげる方法
カイロで腰をあたためる
骨盤を整える
体操する